元某大学テニス部コーチブログ

学生テニスプレーヤーへ

夢も中長期目標もいらない?年単位の目標と計画を明確化してやり切れば、それだけで輝く。

最近、例えば、2年後3年後といった中長期的な目標と計画はいらないと考えるようになりました。

 

それは、個人としても、チームとしてもです。

 

理由は、1年を超える将来には何が起きているかはわからないからです。変化の激しい現代は、外的要因で状況が変わることも多い。その変化にあわせて都度軌道修正をすることになるからです。

 

また、それ以上に、「人が成長する方法は、今、何かに夢中になる以外ない。そして、充実した人生はその先にしかない」と考えるようになったからです。

 

それはすなわち、今、将来の夢を持っていなくても、大きく成長することはできるし、将来何か大きなことを成し遂げることはあるということを意味します。

 

充実した人生に不可欠なことは、夢を持つことではなく、今夢中になれることがあり、夢中になれていること。そして、成長を実感できていること。

 

だから、夢を持つことより、今を目一杯楽しむことの方が重要ではないか。

 

人生は「今」しかないのだから。

 

今を目一杯楽しむために夢を持つことが必要と考えた人は夢を持てばいい。ただ、夢がなくても今を目一杯楽しむことはできる。

 

今、夢中。つまり、今が夢の中であることこそが人を成長させ、充実した人生に不可欠なこと。

 

そう考えています。

 

小学生の時に夢がなくてもプロになれる

 

例えば、子どもたちが夢見るプロのテニス選手。

 

これも今は「なれたらなりたいな」程度でいい。夢として持っていなくてもいい。

 

それを聞いて「いやそれはありえない」という人の方が多いかもしれません。

 

「僕は、絶対にプロのテニス選手になるんだ!」

 

その強い気持ちが必要だと。

 

はい。私もどこかのタイミングでそうなる必要はあると考えています。私がいいたいのは、それは後半の工程でも十分間に合うということです。

 

例えば、小学生、中学生の頃には夢となっていなくても、高校生の年代になって初めて夢見るようになる。それでも間に合うということです。

 

小学生、中学生の頃は、夢を持つことよりももっと大切なことがあります。

 

それは、テニスであれば「テニスが大好き」であることです。大好きで、夢中になっていることです。

 

いうまでもなく「夢中」は、誰かに言われてなれることではありません。だから、大好きなことをやっている瞬間こそが、子どもにとって、いや大人にとっても、重要なのです。

 

だから大人や指導者は「夢中になれ」といっても仕方ないのです。同様に、「夢を持て」といっても仕方ないのです。

 

何かに夢中になれる環境、何かを大好きになれる環境を作ることこそが、大人や指導者の役割なのです。

 

短期目標の方が重要成功要因になり得る

 

少し話がそれましたので戻します。

 

今夢中になれているかが最も重要と考えているため、目標も、今に近いものから重要ということになります。

 

中長期目標や夢よりも、短期目標の方が重要と言えます。

 

また、自分の成長率を最大化するためには、その目標は、簡単ではない、正直難しいかもしれないというレベルのものである必要があります。もう少しわかりやすくいうと「難しいけど達成できたら相当に嬉しいこと」です。それが短期目標です。

 

簡単ではないけど、1年後こうなっていたい。

だから、9ヶ月後こうなっていたい。

だから、6ヶ月後こうなっていたい。

だから、3ヶ月後こうなっていたい。

だから、1ヶ月後こうなっていたい。

だから、1週間後こうなっていたい。

だから、今これに夢中。

 

これが重要成功要因です。

 

簡単にはクリアできない短期的な目標を設定し、そらを強く望み、どれぐらい情熱的に、今、夢中に打ち込んでいるか。その目標の内容とその活動の内容と濃さ。

 

自分の成長率を最大化するには短期目標だけで十分です。

 

重要成功要因がもうひとつあるとするならば、前述した通り、それを何年も継続するほどに「それが好きかどうか」でしょう。

 

テニス部に所属することを選択したみんなは、間違いなくテニスが好きです。大好きです。その点に関しては、自分を疑う必要はありません。自分はテニスが大好きだと信じ切っていい。

 

だから、やり切れます。

 

少なくとも4年はやり切れます。

 

まずは来年のリーグに向けて、何よりも自分のために、やってやりましょう!