元某大学テニス部コーチブログ

学生テニスプレーヤーへ

圧倒的な成長をもたらす昨日の限界を超える習慣

「若いって素晴らしい」

 

日々成長する大学の選手たちやテニス好きの息子を観ていていつも思わされることです。

 

いや、本当は年齢は関係ないのでしょう。歳をとった自分の成長率と子供たちの成長率があまりにも違いすぎるために、歳をとったら成長率はなだらかになると思い込んでいるふしが、私にはあります。

 

おそらく、大部分は気持ちの問題。前回の記事でも書いたように「こうなりたい!」という気持ちの量が違うだけ。歳をとっても成長率は上げられます。

 

それでも、体力の差というものは実際に存在します。スポーツの場合、この点が年齢差による成長率の違いに影響していることは否定できません。

 

また、歳をとればその分成熟度は高まるのでそれだけ成長率はなだらかになるのも事実でしょう。

 

ここで言いたいことは以下です。

 

30代以降も大きく成長することはできます。ただ、20代まではそれとは比較にならないほど圧倒的に成長できます

 

スポーツをする上で、身体が自ずと成長を続ける20代中頃までの人間の成長率の高さは正確に理解しておくべきです。

 

なぜなら、そこを理解していないと、下手に自分の限界をつくってしまうことになるからです。

 

今回は、学生テニスプレーヤーが圧倒的な成長に必要なアクションを実践できるようになるための「イメージ」を届けます。

 

是非、これを読んだ後に実践してください。

 

成長と圧倒的な成長の違い

 

若いうちはただでさえ身体も頭も成長していきます。例えば、週に計4時間テニスをするだけでも上達します。これは誰もがやっている、普通の成長です。

 

この特別な時期に、例えば、毎日1時間以上、かつ週に20時間以上ボールを打てば、その成長曲線はすごい角度で上がっていきます。この量が、圧倒的な成長のベースです。

 

例えば、スポーツ推薦のない大学のテニス部であれば、未経験者も補欠選手としてリーグ本番に出場する可能性を掴むことも可能でしょう。部員の少ないチームであれば未経験者も3年生でレギュラーになるということは十分考えられます。

 

人間という生き物は、想像し、強く望んだことを現実のものに変えることのできる唯一の生き物です。

 

これは現実的な話です。

 

「いやいや、大学生活はテニスだけじゃないから」

 

一方で、テニスばかりやっていたら大学に行った意味がないと考える人もいるでしょう。

 

本当にそうでしょうか?

 

もし、テニス以上に情熱を持てる何かがあれば、テニスはやめてそれに没頭した方がいい。中途半端はNGです。

 

ただ、それがなければ、テニスに没頭した方がいい。

 

なぜなら、何かに没頭することが人を成長させる唯一の手段だからです。

 

テニスが一番なら、それに没頭して結果にコミットした方がいい。その経験は体格や姿勢や表情、振る舞いににじみ出ます。それこそ就職活動にも大きなプラスになる。

 

何かに没頭できているその大学生活が無駄になることは絶対にありません。

 

例え望んでいた結果を得られなくても、数年間没頭した経験から学べること、得られる力は膨大です。その経験が、次の挑戦の勝率を確実に上げてくれます。

 

もし、テニス以外にも、テニスと同等に一番の何かがあれば、両方やりきれます。大学時代にはそれだけの時間があります。

 

もし、どちらかをうまくいかない言い訳にしているとしたら、絶対にどちらもあなたが望む結果にはなりません。それはただ挑戦から逃げているだけです。これが一番やってはいけないことです。これこそが、大学生活を無駄にする行為です。

 

昨日までの限界に到達し、それを超えるイメージ

 

さて、仮にテニスに没頭することを選択した場合、誰よりもボールを打つ、その量が重要という話をしました。

 

まず何より量です。

 

量が確保できている前提で、次に考えるのが質です。

 

圧倒的に成長するために持っておきたい、質を高めるなめの取り組み方について、最後は図を用いながら伝えたいと思います。

 

このイメージを実践すれば圧倒的に成長できます。

 

重要なことは、その日の練習が始まってから出来るだけ早く、昨日までの自分の限界に到達し、残りの時間で昨日までの自分を超え続け、大きく成長できたことを実感することです。

 

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あくまでも目安ですが、オンコートでボールを打つ練習をしているなら、その日の練習がはじまってから遅くても30分以内には、昨日までの自分の限界に到達したい。

 

以前の記事にも書きましたが、試合本番では、はじめの2ゲームで持っている力の80%を発揮したいので、練習でもそれと同等のことを目指すということです。

 

仮にその日3時間の練習を予定していれば、はじめの30分で昨日までの自分の限界に到達し、残りの2時間半でその限界の壁を激しく叩きながら押し上げていくイメージです。

 

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当然、その壁を押し上げられれば押し上げられただけ勝てる選手に必要なレベルにどんどん近づいていきます。

 

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是非、日々の練習や試合で実践してください。

 

昨日の限界を毎日超えろ!